エリオット波動理論でトレードする時に重要となる様々なフィボナッチレベル

フィボナッチレベルは正しいエリオット波動のカウントのために極めて重要であり、エリオット波動が特定するパターンはこうしたレベルに強く関係しています。衝撃波、あるいは修正波が形成されるかに関わらず、フィボナッチレベルは正確に波動をカウントするための決定要因です。

エリオット波動理論は、フィボナッチレベル周辺で進化する多くとパターンの種類を特定しており、エリオット波動理論で波動をカウントする際は内部及び外部の両方のフィボナッチの考慮内容があります。外部の検討内容は、全体の構造におけるパターンの全体の位置を意味しており、内部のフィボナッチ想定はパターンにおいて発生する必要があるリトレースメントやエクスパンションのいずれかを意味しています。

分かりやすく言えば、収縮三角形において- エリオット波動理論で定義される最も一般的なパターンの1つ – 少なくとも3つの波動は前の波動の最低50%をリトレースする必要があります。そうしたルールは内部的なものであり、全体のパターンを定義します。このルールを満たす3つの波動が無い場合は、それは収縮三角形ではありません。シンプルです。

ご覧いただける通り、フィボナッチレベルは、エリオット波動理論の柱であり、この記事の目的は、その解釈から読み取れる暗示内容と共に最も重要なものをリストに記すことです。

検討すべきフィボナッチレベル

フィボナッチリトレースメントとエクスパンションレベルは、トレーダーがリトレースメントの方に重点を置く傾向があっても、両方とも同様に重要です。これは衝撃的な動きにおいて第3波動を絶えず探すため、発生します。これはほとんどの場合延長波動のものであると見なされるため、最も収益の上がるトレードとなります。

フィボナッチレベルについて言及する時は、リトレースメントとエクスパンションレベルの間の明確に区別することが重要です。両方のカテゴリーは正しいエリオット波動理論の解釈とカウントに使われますが、その適用は少し異なります。

最も重要なリトレースメントレベル

リトレースメントレベルはより人気があるため、それから始めるのが普通です。トレーディングが資金管理の観点から極めて有用である時にトレーダーが特定のリトレースメントレベルで指値注文を行う意味でリトレースメントレベルを利用し、そしてそのレベルを達成しない場合、修正波動が完成せず、そのため、新たなトレードを行わないということを意味します。

このようにしてオーバートレーディングを避けることができ、規律でトレーディング口座を管理します。通常、2つの結果の組み合わせでトレーディング口座が増えるということになります。

ゴールデンレシオ

これまで最も重要なフィボナッチリトレースメントレベルは61.8%で「ゴールデンレシオ」と称されています。我々を取り巻くほぼすべてについて重要なレベルとしてフィボナッチはこれを定義しており、テクニカル分析の分野でもそうした重要な利用を発見することは驚きではありません。

61.8%レベルは衝撃及び修正波動の両方で利用されますが、解釈は全く違います。標準的な解釈は第2波動は前の第1波動の61.8% をリトレースするため、衝撃波において、その主な利用は第3波動の前にエントリーを見つけるということです。

リトレースメントレベルは、第2波動が第1波動の領域までリトレースする場合、確かにトレードをすべきであるという意味において大丈夫ですが、第2波動の終わりが61.8%レベルに近づくということはほとんどあり得ません。第2波動の一部のみ、おそらくa-波動が61.8%レベル周辺で終わり、第2波動の残りの部分が続く可能性が高いです。

これはトレーディングツールとしてエリオット波動理論を利用するトレーダーが犯す最も大きな間違いの1つです。しかし、理由はどうあれ、この解釈は、ほとんどすべてのケースで間違いになる可能性が高くとも、極めて人気があります。

ゴールデンレシオは、修正波でも利用されます。実際は、それは修正波を定義します。我々の今後の記事に見つけていただけますが、修正波は要は61.8%リトレースメントです。

ジグザグまたはフラットないずれかのパターンとして3つの波動の構造を正確に解釈するために、b-波動のリトレースメントレベルを注目すべきです。 この1つが、その前にa-波動に比較して、61.8%以上か以下にリトレースするかどうかが、3つの波動の構造がフラットかジグザグであるかどうかを判断する上で最も重要な要因です。

さらに、ゴールデンレシオは修正がシンプルか、複雑なものであるかどうを決める上で影響を及ぼします。シンプルな修正が続く動きが修正を確認しない場合、それは、市場が中断波、あるいは修正波を形成していることを意味します。 これは、複雑な修正がまもなく現れるという正に最初のサインになります。複雑な修正は複数の種類がありますが、この種類は中断波が達するリトレースメントでもたらされます。

言い換えると、61.8%レベルはエリオット波動理論で利用すべき分析的思考に対して決定的となります。動き、その種類、そして解釈の性質に関する全てのその疑問に答えるには、その過程においてゴールデンレシオを利用しなければなりません。

50%リトレースメントレベル

エリオット波動理論でトレードする時の一般的な見識は、第1波動の領域に50%から61.8%までリトレースする第2波動が必要となり、これで、50%リトレースメントが極めて重要なものとなります。それは圧倒的にその最も重要な利用であり、次に重要なk所とは、前記の通り、収縮三角形内でフィボナッチリトレースメントを解釈することです。

38.2%と23.6%リトレースメントレベル

この2つは、それほど人気ではありませんが、衝撃波やジグザグにおけるb-波動での第4波動の終わりを見つける時に重要な応用があります。衝撃波における第2波動が複雑な修正である場合、第4波動がシンプルなものとなり可能性が高くなり、それは少しリトレースします。そのため、第5波動をトレードする優れた機会であり、トレーダーは最初に23.6%でエントリーし、そして38.2%レベルでさらにアグレッシブにエントリーします。

ジグザグのb-波動は、前のa-波動の61.8%以上リトレースすることはなく、それで3.6%と38.2%レベルがc-波動を乗りたいと思うトレーダーにとって優れたエントリーとなります。ジグザグではc-波動は常に衝撃波であり、これで波動が多くのトレーダーが入りたくなるものとなります。

検討すべきエクスパンションレベル

この重要性の順においては、次がエリオット波動理論でトレードする時に検討すべきエクスパンションレベルです。

• 161.8%レベル – これは、衝撃波における延長をもたらす決定的なレベルですが、修正波でも応用することができます。例をあげるとすれば、フラットなb-波動がa-波動の161.8%以上リトレースする場合、c-波動がa-波動の終わりをブレイクすることはありえません。
• 138.2%レベル – これは、フラットは最も分割されたシンプルな修正であるため、フラットな種類を区別する上で役立つ1つのレベルです。
• 123.6%レベル – そうしたレベルは、2つのフラットなパターンの種類を区別するために再度計算されます。

上記のリトレースメントとエクスパンションレベルは、正確なカウントはこうしたレベルに大きく依存するため、エリオット波動トレーダーが精通すべきものです。